
ヘンプイノベーションでは、昨年度より大麻博物館館長・高安淳一氏を招聘し、
麻績糸用の大麻繊維栽培の確立と、その事業化に向けた取り組みを開始いたしました。
かつて日本の農村では、各家々が大麻を育て、冬の間に女性たちが麻糸を績み、
機を織り、着物を拵えていました。その営みに敬意を払いながら、現代における
持続可能な産業として再構築する挑戦です。
迎える令和八年度。本年の麻種蒔は、麻績糸づくりの新たな一年の幕開け
種蒔神事に続き、高安館長の指導のもと「麻種蒔(おたねまき)」を行います。
麻種蒔はプロジェクト関係者が行いますが、どなたでもご自由にご見学いただけます。
一筋ずつ蒔かれる種が、やがて繊維となり、糸へとつながっていきます。
ぜひその第一歩を見守ってください。
※斎宮は、かつて「麻績郷」と呼ばれ、麻を育て、麻糸を績み、麻布を織り、
伊勢神宮へと納めてきた土地です。
日本の麻文化のまさに中心にあったこの場所で、ふたたび麻績糸への挑戦が始まります。
※麻績糸(おおみいと)は、大麻の靭皮から採れる長繊維を一本一本手で裂き、
繊維の端と端を繋いでいくという高度な手仕事によって生まれます。
大麻草の特徴である長繊維をそのまま活かすため、織り上げられた大麻布は、
軽く強靭で、通気性・調湿性に優れ、美しい光沢と張りを備えます。
古来、日本人は日常着として大麻布をまとい、神事や特別な装束においても
不可欠の布として用いてきました。
これまで手作業でしか成し得ないと考えられてきた麻績糸づくりに対し、
ヘンプイノベーションは、その本質的価値を損なうことなく、
機械化と産業化による次世代への継承を目指しています。
高安 淳一(大麻博物館 館長)日本人の衣食住を支えてきた
「農作物としての大麻」に関する私設の大麻博物館を2001年栃木県那須に開館。
資料や遺物の収集、様々な形での情報発信を行うほか、各地で講演、
麻糸産み後継者養成講座などのワークショップを開催してきた。
著作に「日本人のための大麻の教科書」(イーストプレス)「大麻という農作物
日本人の営みを支えてきた植物とその危機」「麻の葉模様
なぜ、このデザインは、八〇〇年もの間、日本人の感性に訴え続けているのか?」。
日本民俗学会員。
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